小売業出店の動向(2021年3月現在)

小売業出店の動向(2021年3月現在)

まいど!
今日は、2021年の小売業さんの出店のトレンドについて見ていこうと思います。
参考にするデータは、大規模小売店舗立地法(※)に基づく出店の届け出件数です。
今のところ年内オープン予定のリストを見てみると、全国で310店舗となっています。これ、かなり少ないですね。出店が多かった2012年とかは750店舗となっていました。日本全体的に、東京オリンピック2020までに大型店舗を出店してしまえという感じだったので、力尽きてしまってるんでしょうか?

■業態別届出件数

新店はもはやドラッグストア業態の天下ですね。全体のほぼ半数(46.5%)がドラッグストアとなっています。ドラッグストア業態の強みは、出店コストが低いこと、比較的店舗運営に人手が掛からないといったことなので、現状が有利に働いているのでしょう。また、医薬品店は零細薬局が数万店まだ残っているので、この市場を食って成長できるという計算もあるのかもしれません。
その次がスーパーマーケット業態です。ほかの小売業と一緒にNSC(日常型ショッピングセンター)の形で出店する企業も多いですね。
業態

 

■企業別届出件数

圧倒的大差で出店攻勢をかけるのは”コスモス薬品”です。そして、2位が”クスリのアオキ”。この二社は強いですね。おそらく1000㎡以下の店もあるでしょうから、実際はもっと出店が多いはずです。二社ともドラッグストア業態という括りではありますが、実際は医薬品も売ってるディスカウントストアみたいなもんですから、食品小売業界からしたら脅威ですね。

企業

 

■都道府県別届け出店舗数

下のグラフは届け出件数が多いトップ15位の都道府県です。最も出店攻勢をかけられているのは福岡県なんですね。コスモスVSドラモリVSダイレックスの超価格競争勃発です。消費者からしたら暮らしやすくなるかもしれませんが、食品小売業やメーカーからした冷や汗もんの1年になりそうです。

都道府県

今回のデータは大型店のみなので、小型店まで含めるともっとドラッグストア優位になっていることでしょう。ここ数年は地域のシェア争いは、ドラッグストアが台風の目になることでしょう。

 

※これは1000㎡以上の売場面積を持つ店舗は、事前に届けが必要だという制度です。
だからコンビニクラスの店舗はこの対象になりません。